「JHRS認定心電図専門士」の合格率はどれぐらい?注意点は?
近年は気軽に受験できる「心電図検定」が有名ですよね。
しかし心電図を更に極めたい人にお勧めなのはこちらの資格「認定心電図専門士」。
心電図検定と同じく、日本不整脈心電学会が主催で平成25年に始まったより歴史の長い資格です。認定者数は2024年8月現在でなんと1792人しかいません。
日程
2024年は11月3日(日)に開催が決定しています。
9:30-10:00 | 受付 |
10:10-12:10 | 試験 |
会場
受験会場はTOC有明(東京都江東区有明)。
受験資格
次の条件を全て満たす必要があります。
1)医師、臨床検査技師、看護師、臨床工学技士の国家試験二号隠し、かつ原則3年以上の実務経験を有すること。
2)日本不整脈心電図学会会員(A会員、B会員、C会員のいずれか)であること。
3)年会費を完納していること。
“原則3年”との表記されています。
試験申込みが9月のため、新卒3年目で実務経験が2年6ヶ月だけど受験したい方もいるかと思います。
学会ホームページには、「原則的に実務経験3年以上とさせていただいておりますが、施設長もしくは所属長の署名・捺印があれば受験可能です。上司の方にご相談の上、お申し込みください。(よくあるご質問ページ)」との記載があります。
質問者は2年7ヶ月での受験とのことですが、所属長のOKが出れば受けられると言う事です。
心電図室勤務で転職のために資格が欲しい方などは、受験を考えても良さそうですね。
ちなみに学会への入会は受験に合わせて新規参加でも可能です。
出願期間と手順
出願方法は3段構えです。
①まずは、日本不整脈心電学会の会員ページから「JHRS認定心電図専門士受験申込み」を開いて申込み、受験料をクレジット払いしましょう。
※受験申込みの受付期間は9/10(火)10時~9/27(金)17時まで。
※受験料は20,700円(受験料:20,000円+システム利用料:700円)
②次に、支払後に届く「受験料決済完了メール」に記載されている「決済受付番号」を「受験申請書」に記入します。
③最後に、受験申請書を郵送で提出しましょう。
※受験申請書の受付時間は9/10(火)~9/27(金) 当日消印有効
ネット申請だけじゃないので注意だよ
出題形式・範囲
マークシート形式の50問を2時間で解きます。
詳しくは、日本不整脈心電学会の「出題範囲」をご覧下さい。
心臓の解剖から刺激伝導系、負荷心電図や雑音、安全対策まで範囲になっています。
この範囲の広さが心電図検定との大きな違いです。
・心電図の基礎知識(上記出題範囲の第1-5章)
・心電図所見の判別(上記出題範囲の第6章)
上記2つの分野について、それぞれの合格基準を満たす必要があります。
対策本も出ていますので、もれなく学習しましょう。
合格発表
学会ホームページに受験番号が掲載されるのは1月頃です。
本人に通知も来ますので、合格した場合は案内にしたがって認定料(5,000円)を振り込みましょう。
入金後の認定証と認定バッジの送付は3月中となっています。
認定バッジって格好いいよね
合格率は?
日本不整脈心電学会のホームページには受験者数が載っていませんでした。
そこで今回は、認定心電図専門士の合格率を受験者数や合格者数から推定してみました。
2023年度の合格者数は210人。
合格者内の最終受験番号が308の為、単純計算で68%となります。308人以上受験者がいた場合は、合格率は68%を下回る事になりますね。
ただし認定心電図専門士試験は2021年度に定員制(約450人)を導入すると記載がありました。2023年度受験生の308番以降の人142人が一斉に落ちている可能性は低いです。しかし450人受験していれば認定心電図専門士の合格率は47%となります。
受験する注意点
認定心電図専門士には5年ごとの更新が必要です。
更新料に加えて、不整脈心電図学会の年会費5年分と、学会参加で得られる単位を50単位集めるための学会参加費がかかります。
したがって、意外とかなりの更新費とがかかるのです。
せっかく合格したのに更新出来ずに資格を失いたくないですよね。
資格が欲しい!と飛びつかず、一度じっくり考えてみることをオススメします。
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