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【臨床検査技師】嬉しい瞬間5選

嬉しい瞬間 検査技師になるために
嬉しい瞬間

こんにちは、病院勤務しています現役 臨床検査技師のおはるです。
この記事では、臨床検査技師として働いていて嬉しい瞬間を5つまとめました。

医療職を調べてたら出てきたけど、実際どんな感じ?

資格があれば就職に困らないし、人の為になるし良いかも。子供に勧めたいんだけど、どんな感じなの? そんなこと質問をされることがあります。

ひとつ言えるのは、臨床検査技師って本当に地味なお仕事です。患者さんにあまり認知されない縁の下の力持ち。責任感とお金のためになんとか頑張れる感じです。(医療職でもお給料は下の方だし…)。


そんな私たちですが、もちろん嬉しいこともあります!それはなんと言っても患者さんからの感謝の言葉…とはなかなか言えませんが、筆者の経験や知人技師に聞いた話をまとめました。
病院勤務の臨床検査技師の立場や現状、よくある苦悩も交えて綴ります。

1)自分が携わった患者さんの回復を知った時

これです。もうこれに尽きるのではないかと思います。

基本的に看護師やドクターと違って、臨床検査技師は担当患者を持ちません。担当の検査に対し、沢山の患者さんを対象に行っていきます。


患者さんと深くを語る時間がことは出来ないため、気になる方には特にカルテを読みこんで対応します。事情や環境も異なるため、患者さんの小さな言動も注視しお声がけをしています。

退院時も、臨床検査技師は担当ではないためカルテで知るのみです。それでも、軽快や退院を知った時や、外来で見かけたときは幸せな気持ちになれます。

歩くのが身軽になりましたね、呼吸が楽になったみたいですね、など回復に対してお声がけしたとき。そうだよ~頑張ったんだよ、知ってたの、ありがとうね、なんてお返事をほころんだ笑顔とともにいただけた時。この仕事をやってて良かったなぁと思えます。

2)見落としそうな疾患を拾えたとき

常々勉強が必要な臨床検査技師ですが、「技術職」と言われています。経験によって、検査手技の精度が段違いだからです。
今は機械化やAI技術が進み、検査技師はいらなくなると聞きますよね。しかし、それはまだ何十年先だろうと言うのが個人の見解です。

顕微鏡画像や超音波画像の細やかな判別は未だ人間ならではのものだし、検査環境や被験者の状態ごとに対応や結果の読み取り方を変えるなんてまだまだ人間の領域だからです。

その細やかな判断能力を検査技師は日々問われて、そして上達します。つまり、担当技師によって制度は大きく変わるのです。今の自分に出来る最大精度の検査をと思って働いていますが、先輩だったらもっと早く正確に検査できるのにと言うプレッシャーはどの技師も1度は感じたことがあるはずです。

怪しい所見を見つけたとき、結果に悩んだときは本当に息の詰まる思いです。
ですから、あやしい所見を見落とさなかった時は日頃の努力が報われたようでホッとした喜びを感じる事が出来ます。


3)医者からの感謝の言葉

患者さんからじゃないのか!と言われそうですが、経験者は首を縦に振るんじゃないかと思います。

臨床検査技師が基本的に患者さんからお礼を言われるようなことはありません。
検体検査では基本患者さんと会いませんし、生理検査だって例外ではありません。だってみんな、病気が分かる検査なんて基本やりたくないからです。言われてみたらそりゃあそうですよね。


時間がかかったり痛みを伴ったり、ご意見はても褒めてもらえることなんてほぼありません。検査が上手くいくと言うことは、疾患が無いか、疾患が見つかってしまうかです。上手くいかなければ再検なのでもちろん苦情ものです。とても報われにくい業務だなと常々感じております。

じゃあ誰が私たちの頑張りを認めてくれるんだ…

そんななか、所見が見つかった時、怪しい疾患を否定出来たとき。労い、褒めてくれるのがドクターたちです。(もちろんドクターによります。)

お礼や相談、指名での検査依頼など、必要とされる実感を得られる数少ない機会なのでモチベーションアップに繋がります。

もちろん、指名での検査依頼は多すぎれば業務の妨げになりますし、診断の権限は無いので相談されても診断できません。常識の範囲内でのお話です。


4)追加資格を取ったとき

病院勤務の臨床検査技師のお給料は、経年で昇級します。検査精度が高いとか、検査件数が多いとかは反映されません。
追加資格を得ても給料はほぼ上がらず、お祝金が支給されるだけの病院も多いです。

ではなぜ追加資格を取ったときなのかと言うと、不安から守る強力な盾を手に入れたと同義だからです。

先の項目でも述べましたが、臨床検査技師は己との戦いになりやすいです。そのため、自分の技術への信用を自ら失ってしまう技師を何人もみてきました。
その何度も失いそうになる自信への糧の一部が、さらなる資格の取得なのだと思います。

前向きに言い換えれば、自分の実力の証明のため。または試験勉強自体が勉強になるから、などの理由です。


5)他部署での仕事対応が褒められたとき

例に漏れず、あまり明るい話にはなりません笑

臨床検査技師試験に向けて勉強中の方は分かるかと思いますが、必要知識が幅広く、臨床検査技師と行ってもいくつもの部所に分かれています。そして、多くの病院臨床検査技師が経験する日当直では、配属されていない部所の業務や問い合わせ対応も出来なくてはいけません。

常に医療が進化していくなか、ルーチン帯は自分の部所を極めることで精一杯。他部所の知識技術を更新していくためには時間外での勉強が不可欠です。

マニュアル片手に機械を操作しなくてはならないことも多々あり、特に新卒から数年は眠れぬ夜を何度も経験しました。自分の所属部所以上に、他部所の機械でエラーを出して業者を呼んだらと思うと…。 筆者も初めは半泣きで申し送りしました…。

いかがだったでしょうか。なんて後ろ向きなんだ、こんなの喜びポイントとは言わないよ!と思った方たちも多いことでしょう。ただ、それだけ日常的にプレッシャーの中で業務に当たっていることは確かです。所見を見つければ医者の手柄、見落とせばこちらのミス、そんな厳しいお仕事です。

それでも、努力が患者さんの回復につながった時の喜びは一塩です。そんな一瞬のために、私たちは頑張れているような気がします。

ここまで読んでいただきありがとうございました。皆さんの職業選びの参考の1つになりますように。

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