生物じゃなくて物理を取っちゃった…。
臨床検査技師が気になるけど、今からでも目指せる?
こんにちは、物理専攻だった現役臨床検査技師のおはるです。この記事ではこんな質問に答えます。
国家試験の受験資格への影響は?
結論から言うと、高校物理を選択しても臨床検査技師にはなれます。
とりあえず臨床検査技師の国家試験を受けるためには、文部科学大臣が指定した学校または都道府県知事が指定した臨床検査技師養成所を卒業すれば良いから、です。
とは言っても、大学や専門学校の卒業単位に生物が入る学校が多いことや受験科目を学ぶ土台として必要となることから、国家試験受験までに全く学ばない訳にはいかないのが実際のところです。
他条件でも受験資格は得られます、確認してみて下さい厚生労働省|臨床検査技師国家試験の受験資格
筆者も物理専攻で、生物学に初めて触れたのは大学校に入ってからでした!
物理生物の専攻を決める時は、将来の夢が定まっていない人もまだまだ多い時期だと思います。
自分の選択に不安を抱いている学生さんもいるかと思いますが、臨床検査技師を目指すに当たってはどの道どちらも学ぶことになるので気にしなくて大丈夫です。
大学受験に向けて、自分が学びたい学科・向いていそうな学科を選びましょう。
筆者はどちらを選んでも良いと考えていますが、それでもどっちを選べば良いか分からない方向けにそれぞれのメリット・デメリットをまとめました。
物理専攻のメリット・デメリット
メリット
・生物学は暗記物が多く、後からでも知識を入れやすい。
・周りが生物学専攻ばかりなので、分からないところを友人に聞きやすい。
・周りが苦手とする医用工学などに抵抗を抱きにくい。
デメリット
・生物学専攻を前提として授業が進むので、スタートで出遅れた感を感じる。
・周りに生物学専攻が多く、自分は臨床検査技師に向いているのかと悩む人も多い。
生物専攻のメリット・デメリット
メリット
・生理学や免疫学、遺伝子学などの国家試験受験科目に通じるため、生物学の感覚があると学習しやすい。
デメリット
・大学で高校物理専攻が周りに少ないため、友人に聞いても疑問が解決しづらい。
物理専攻筆者の技師としての在り方
臨床検査技師になるなら、生物学専攻は当たり前でしょ!
そんな風潮を感じて焦った時期もありましたが、実際臨床検査技師になるまでに物理専攻で後悔したことは一度もありません。むしろ、物理専攻で良かったとすら思っています。
もちろん私自身が物理が好きだと言うことも大きいですが、生理検査室配属で働くに当たって物理と相性良いなと思う事が多いからです。生理検査では機械を使いこなすことが必要ですが、心電図や脳波や筋電図など、検査原理を理解するのに物理がかなり役に立ちました。
特に超音波検査では認定試験に医用超音波科目があるので、「高校物理で学んだなぁ」とテンションが上がりました。日常業務でも周りに沢山の物理を感じる事が出来とても楽しいです。
生物学も物理学も、どうせ基礎は学ぶことになるからね。
臨床検査技師を目指すに当たっては、囚われすぎず大丈夫だよ。
もちろん目指す大学があれば対策を取る必要はあるよね。
いろんな道があるから焦らずに調べてみよう。
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