こんにちは、超音波検査士として働くおはるです。
この記事では超音波検査士認定試験の概要内容をまとめました。
エコー検査に慣れてきたかも…!
もうそろそろ資格が欲しいなって人~
何年かルーチン業務でエコーを経験すると、更に上を目指したい!今の自分のレベルがどれくらいか知りたい! そんな風に思いますよね。
そんな人にお勧めなのが、「超音波検査士認定試験」。
「認定超音波検査士」はかなりの人気資格!
超音波検査に携わる人は是非取っておきたいよね
合格率も低くないしお勧めだよね。
ただ、受験条件やレポートの提出があるから注意点も含めて見ていこう
認定超音波検査士 って何?
日本超音波医学会が実施している資格制度で、認定は臨床領域別に分けられます。
臨床領域は、体表臓器、循環器、消化器、泌尿器、産婦人科、健診、血管の7つです。1回の試験につき、1つの臨床領域を受験出来ます。
また、資格の維持のために5年ごとに更新を行う必要があります。
資格を取るメリット・デメリットは?
メリットは、なんと言っても一人前の超音波技士としての証明が出来ること!
手当が出ることもありますし転職にも有利です。自信にも繋がるので気持ちの上で働きやすくなります。
加えて試験に向けて勉強すること事態も知識アップに繋がりますし、もし不合格でもランクが分かるので、受けて損はないと思います。
デメリットは、資格の維持にお金がかかることです。
受験条件の学会会員費が3年で2万1千円、受験費が約2万円、合格後の登録で5千円、加えて5年ごと必要となる更新手続きにもお金がかかります。
更新に直接的にお金が必要というよりは、5年間の学会参加証明が必要になるため、学会の参加資金が必要となります。学会よりますが、必要点数を得るには参加費だけで2万円はかかってくるので、先の長い技師人生を考えると出費が気になる方もいるかもしれません。
オンライン参加が可能な学会も増えているよ。
上手に活用しよう!
試験を受けるにも資格条件があるの?
もちろん誰でも受けられる資格試験ではなく、以下の条件を全て満たす必要があります。
- 日本国の看護師、准看護師、臨床検査技師、診療放射線技師のいずれかの免許を有すること。
- 受験をする当該年度の9月1日までに、3年以上継続して、公益社団法人日本超音波医学会の正会員若しくは準会員又は日本超音波検査学会の正会員である
- 本会認定超音波専門医・指導検査士の推薦が得られること。
施設に、専門医も指導検査士もいない場合は?
同じ施設所属じゃなくても大丈夫!
書類審査のチェックやサインを近くの専門医にお願いすることになるかな?
または先輩が受験でお世話になった専門医がいるかもしれないよ、上司に確認してみよう。
超音波検査士試験の形式と内容は?
日本超音波医学会のホームページには以下のように書かれています。
- 書類審査:超音波検査実績
- マークシート方式による筆記試験:「臨床領域」および「医用超音波の基礎」
(各35問出題、各解答時間70分)
解答形式:A タイプ「5つの選択肢(a~e)から該当する1つを選ぶもの」
X2タイプ「5つの選択肢(a~e)から該当する2つを選ぶもの」
半日で終わる試験じゃないんだ…
超音波検査士認定試験、全体の流れを説明します。
まず夏頃に書類審査として、レポートを20例(健診領域は10例)提出します。各領域ごとの指定疾患について、経験症例をレポートにしましょう。文章のみで無く、白黒またはカラー画像の添付と、シェーマが必要です。
次に秋ごろ、例年11月最終日曜日に筆記試験が行われます。
筆記試験は2科目で、1つは選んだ「臨床領域」もう1つは共通の「医用超音波の基礎」です。認定試験に合格すると、次の年に限り医用超音波のみ受験免除となります。
書類審査、筆記試験(臨床領域)、筆記試験(医用超音波)の全てで6割以上取れれば合格です。
合格すれば1科目免除だなんてありがたいよね
書類審査の結果は、筆記試験も含めすべての試験が終わってから分かるよ。
自信がなくても諦めないことが大事だよ~
超音波検査士の合格率ってどのくらい?
日本超音波医学会では、認定超音波検査士試験の合格率を公表していません。
過去の合格者数と大体の受験者数からは、70%前後と言われています。
試験傾向は2年単位で変わり、合格率が上がれば次は難易度が下がり、合格率が下がれば次は難易度が上がると噂されています。
3年前から対策出来ることがあるってほんと?-経験者からのアドバイスー
知ってるよ~!
日本超音波医学会か日本超音波検査学会に3年前から入っておくんだよね!
それももちろん大事だね!
でも1番対策しておかないと困りがちなのは、書類審査なんだよ~
提出期間が1か月ある書類審査ですが、侮ってはなりません。
こちら、自分が検査したもののみが対象となるため希な対象症例を集めるのは病院によっては厳しいことも。つまり、1件1件の日常検査がかなり大切になってくるんです。
例えば泌尿器や腹部領域を受ける方、所見サインは動画でなく静止画でも明確に描出されていますか?
循環器領域や血管領域を受ける方、ガイドラインで推奨されている測定法は、ドプラ波形含めきれいな画像で残してありますか?
画像1枚につきシェーマを1枚描く必要があるので、少ない枚数で最大限に分かりやすい情報を詰め込む必要があります。
また、誤字脱字は大幅な減点対象となると記載されています。専門医にサインをお願いした後で誤字脱字を見つけた場合、再度書き直してサインをお願いしに行く必要があることも…。
また、年々レポートに記載すべき情報が増えています。ガイドラインを読み込むと、自施設では足りていない計測法などが分かることも。
良い症例がすぐに集まるものではないので、良い症例はメモして備え、事前に試しに書いてみるのも良いでしょう。
とにかく余裕をもって動こう!
備えを万全にして、安心して受験に挑んでくださいね^^
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