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心電図検定と認定心電図検査士の違い|どっちがオススメ?

心電図検定と認定心電図専門士の違いと概要 検査技師になってから
心電図検定と認定心電図専門士の違いと概要

心電図検定と認定 心電図検査士の違い、知ってますか?

意外とベテラン勢にもオススメなので一読推奨です

生理検査室や心電図室に配属になると、一度は受けるか悩む「心電図資格の取得」。
特に、社会人になってすぐは心電図を中心に任されることが多く、心電図を極めたい・資格が欲しいと思う方も多いかと思います。

しかし、実は奥が深い心電図。
意外と中堅になって、超音波検査と絡めながら勉強すると楽しいのでオススメなんですよ。

・認定資格と検定なら、ぜったいに認定資格が有利!
・心電図を極めたいので明確な目標が欲しい。
・心電図資格なんて、新人さんが1回取って終わりの資格じゃないの?

そんな風に考えていませんか?
心電図検定認定心電図専門士について、それぞれの違いとどんな人がどちらを受けるべきか解説していきます。

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大きな違いは5つ

1.受験資格

心電図検定は、心電図に興味を持つ人であれば誰でも受験可能です。

対して認定心電図専門士は、以下の条件全てを満たす必要があります

  • 医師、看護師、臨床検査技師のいずれかの国家資格を有している
  • 心電図業務の実務経験3年以上
  • 日本不整脈心電図学会の会員である(年会費を完納している)

こちら注意したいのは学会所属にお金がかかる点。
年会費は会員のランクにより分かれており、ランクは所持する資格で決まります。年会費は8000円~12000円となっています。

2.出題範囲と難易度

心電図検定は心電図の読影のみが試験内容です。
レベルにより1~4級まで存在し、取得級によって色の違うバッチをもらえます。(集めるのがちょっと楽しいです笑)

試験はマークシート形式で、出題数は50問。
制限時間が級により異なります(4級:70分、3~1級:90分)。(級ごとの問題内容の目安はこちら)


対して認定心電図専門士は出題範囲が広く、心電図装置の取り扱いや心電現象の基礎知識、心電図を用いた臨床検査の実施、マナーや品格まで問われます。(範囲詳細はこちら)

「心電図学の基礎知識」と「心電図所見の判読」分野について計50問のマークシート形式で、各分野に合格基準があります。

おおまかな難易度の差としては、心電図検定2級が、認定心電図専門士に該当すると言われています。

3.更新の有無・資格維持費

心電図検定は、一度資格を取ればずっと持ち続けることが出来ます。
したがって、必要経費は受験料(4級:5000円、3級:6000円、2級:8000円、1級:10000円)+システム料250-330円のみです。

受かっても再受験可能。
受験料はかなりリーズナブルだね。

対して認定心電図専門士は、受験費は2万円に加えて学会所属費(最低6000円)がかかります。

さらに注意したいのは認定心電図専門士は資格維持費がかかること。
5年ごとに更新を要し、日本不整脈心電図学会の年会費は最低3万円(5年分)。加えて研修単位50単位を得るための学会参加費が必要です。
こちらは5000~8000円の学会参加を約5回要するので、最低約2.5万~4万円です。
よって会員区分で年会費は異なりますが、5年ごとに約5万円かかることが分かります。

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自分はどちらを受けるべき?

上記の特徴を踏まえた、各資格に向いている人の条件はこちら。

心電図検定
・心電図判読の勉強がしたい学生さんや新卒さん
・心電図を業務の一部として行っていて何かしら資格が欲しい人
・生理検査室勤務で心電図を取らなくなってきたベテラン勢

認定心電図専門士
・ある程度技師として既に働いていて、資格が必要な人
・心電図検査室にこれからも所属する人
・判読や原理を含め、心電図検査を極め続けて行きたい人

認定心電図専門士の大きなデメリットとして、かなりのお金が必要な事が分かります。
したがって、新卒から資格維持費を払い続けるよりは、参考書や学会参加費に回した方がスキルアップには有意義かもしれません。

また、心電図検定は1年につき受験できる級は一つのみ。
数年おきに受験すれば、認定心電図専門士で学会参加するだけになりがちな人よりも持続的に心電図を勉強できるのでオススメです。

以上のことから、筆者は心電図検定をオススメします。

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