こどもの将来に悩む方も多いですよね。
臨床検査技師が気になる親御さん達に、健診などで進路についてコソッと質問されることがあります。
正直、個人的には興味を持ってもらえて嬉しい気持ちしかないので大歓迎です。
今回は、忙しそうで聞けなかった…。なんて親御さんに向けて、よくされる質問をまとめました。
興味を持っていただきありがとうございます
臨床検査技師ってどうやってなるの?
まずは、看護師のように臨床検査科のある専門学校(3年制)や大学(4年制)に入る必要があります。
加えて、国家試験に合格し、登録することで臨床検査技師として働けます。
臨床検査技師の受験資格はこちら(厚生労働省サイト)から。
他の大学卒業後に専門学校に入ったり、編入したりする人もたまに見かけます。専門学校だと就職地域によっては職場がかなり限られるので、大学卒の肩書きがあると良いかと思います。
しかし給料自体は、大卒と専門学校卒に大きな差は感じません。
大学によっては、同時に臨床工学技士の国家試験受験資格も得られます。しかし、両方を活かして就職する人は見かけません、道が1本増えるイメージです。
看護師とどっちがお勧め?
一般に、看護師の方が臨床検査技師より給料が良いと言われています。
こちらは臨床検査技師が「当直」であるのに対し看護師が「夜勤」であることが関係するようです。
➡当直と夜勤の違いはこちらから
しかし、私は臨床検査技師を勧めます。
なぜなら圧倒的に看護師の離職率が高いから。必要不可欠な尊敬できる仕事ですが、体力的に大変で、自分の健康を削ってお金を得ているようなもの。且つ、その割には技師との給料差も大きいわけではありません。
若いうちは何とかなりますが、年をとり自分や家族の時間が欲しい時。日中の激務やシフトの関係で私生活が疎かになることも…。
その点臨床検査技師は体力より頭や手先を使う仕事が多く、夜勤より当直の施設がほとんどです。つまり、ほとんど同じ給料でありながら時間的にも体力的にも余裕を持ちやすいです。私が子供にすすめるなら、臨床検査技師です。
何の教科を学んでおくと良い?
臨床検査技師の国家試験は次の10科目からなります。
- 医用工学概論(情報科学概論及び検査機器総論を含む)
- 公衆衛生学(関係法規を含む)
- 臨床検査医学総論(臨床医学総論及び医学概論を含む)
- 臨床検査総論(検査管理総論及び医動物学を含む)
- 病理組織細胞学
- 臨床生理学
- 臨床化学(放射性同位元素検査技術学を含む)
- 臨床血液学
- 臨床微生物学
- 臨床免疫学
総じて理系であることが分かりますね。進路は理系がオススメです。
大学・専門学校で学ぶので、化学や生物、物理の選択は好きなもので大丈夫です。
筆者も親に勧められてなりました
以上が、よくされる質問達でした。
筆者自身、看護師(保健師)の親に勧められた職業の一つが臨床検査技師でした。と言っても、高校時代に将来や進路について考えていないタイプだったので、やけくそで進路を決めました。
専修学校にしたので転職で資格を活かせる仕事の少なさには少々苦戦していますが、臨床検査技師を勧めてくれた親には感謝しています。
進路の最終決定はお子さんかと思いますが、後悔の無い選択となることを祈ってます。
医療職の中では、多分かなり働きやすい仕事です。
放射線技師や工学技士も調べてみると良いかもしれません。
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