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【心エコー】参考書|この順番の学習がオススメ【初心者向け編】5選

心エコー初心者向けの参考書5選。超音波検査士のオススメする読むべき順番は? 検査技師になってから
心エコー初心者向けの参考書5選。超音波検査士のオススメする読むべき順番は?

こんにちは、超音波検査士の循環器領域を持つ おはるです。
この記事では、心エコー初心者に向けたオススメ参考書をまとめました。

・色々なおすすめ参考書を買ったけど活かしきれていない
・最初はどれから読めば良いか分からない
・そもそもどんな順番で勉強するのか分からない

こんな悩みを抱える人は多いです。
心エコーを始めて2年で認定試験に合格した筆者が、実際にどんな順番で心エコーを極めたのか。使用した参考書の情報と一緒にまとめました。
どんなに凄い先輩たちも最初は誰でも初心者です、安心してください。

実技と知識をバランス良く極めていこう

筆者が実際、初心者の後輩たちに進めている参考書はこちらです。

  1. エキスパートが教える 心・血管エコー計測のノウハウ
  2. 心臓超音波検査テキスト
  3. 計測する項目と記録断面がわかる! 病態別・類似疾患別心エコー検査のルーティン
  4. 心エコー月刊 文光堂
  5. 典型画像を見て学ぶ 心エコー図鑑

オススメ度のランキング形式ではなく、初心者が読み進めやすい順番に表記しました
中身がイメージしやすいようにレビューしていきますね。


1.エキスパートが教える 心・血管エコー計測のノウハウ

こちらタイトルの通り、測定法について特化した本です。
超音波検査を始める時って、まずは手技からですよね。傍胸骨、長軸、短軸…と出して、各施設のマニュアル通りに測定法を習うと思います。

疾患についての知識も大事ですが、まずは異常を異常と捉えられることが重要です。そのためには、測定法の原理を理解して精度を上げる必要があります。

先輩に確認してもらうと値が違う!

自分の計測値が信用出来ないよ~!

こんな人は、ドプラや計算式の原理は分かっていますか?波形の選択基準は?まず基本は抑えられていますか?
この参考書を読めば、各測定法の弱点が分かります。そのため、有所見でどの測定法を選択すべきか考えるのにかなり役立ちます。さらに基準値も載っており、独り立ちした後もちょっと確認するのにちょうど良いです。

正しく測定しようと努めれば、断面を描出する精度も上がってきます。反対に、基本をおろそかにすると後々矛盾が生じてくるものです。

最初は先輩が確認に入ってくれるので安心してください。まずは正確性の高い測定をしましょう。
それから、「この数値が異常値でした確認おねがいします」と出来たらスムーズですね。

2.心臓超音波検査テキスト

ある程度手技が身についたら、次第に病態に目が向けられるようになると思います。
このテキストは一番基本の物ですが、初心者が一から読むには文字が多いです。まずは見出しを読んで、これから自分が勉強する範囲を把握しましょう。

そして声を大にして言います、頭から読み始めるのは止めてください!
途中で時間や体力が尽きて、復活後また頭から読むのを繰り返す人のなんと多いこと…。

初心者は、表や図でまとまった参考書から始めた方が頭に入りやすいです。以下3~5の参考書を元に学習し、テキストは付加情報を得る使い方をしましょう。

ただし、日本超音波医学会監修のこちらが一番基本の教科書と言う事は忘れずに。特に、超音波検査士の試験対策はこちらの記載を優先的に参考にしましょう。

3.計測する項目と記録断面がわかる! 病態別・類似疾患別心エコー検査のルーティン【臨床検査2022年4月号】

心エコーについて、疾患別に綺麗にまとまった一冊です。各疾患ごとに、特徴と付加すべき検査項目がまとまっています。簡潔ながら情報量が多く、中級・上級者も希な症例の復習にかなり役立ちます。筆者は認定試験後も重宝していますよ。

ノートを個人でまとめるより、こちらに書き込む方が早いかもしれません。それほど日常検査で欲しい情報は網羅されています

特に、久々の疾患について何を見るべきかサクッと確認するのにかなり重宝します。お守りに職場においておくと安心ですよ。

4.心エコー 文光堂【月刊+特別号】

こちらは毎月異なるテーマについて深掘りする月刊雑誌です。毎月テーマに合わせて10前後の話題が掲載されています。しかもどれも実例や統計を元に話が進むので経験が少ないうちは参考になるでしょう。


ある程度数をこなすとちょっとした疑問が生まれたりします。でも熟練の技師に話を聞く機会はそう無いですよね。本誌はベテラン技師が執筆しているので、かゆいところに手が届き頼りになります。

また、表や図もカラーで分かりやすく、コピーしてノートに貼るのにも適しています。加えてかなり薄いので、複数購入してもかさばらず読みやすいです。3000円とお手頃なのも魅力的。特にガイドライン更新された後は特集があるので要チェックです。

5.典型画像を見て学ぶ 心エコー図鑑

上記1~4で測定法から疾患について知識を得ても、それは文字での話。もちろん検査中に所見に気づけなかったら拾えないですよね。

こちらの参考書は、見開きで7個以上の画像が載っている画像づくしの一冊です。加えて、よくみる正常構造物の画像も多いので、文字情報に振り回されずに済みます。

また、Bモードだけでなくドプラ画像も充実しているので、計測にも役立つはずです。希症例など文字で知っていても実画像を見たことがない症例は漠然と不安ですよね。
先輩のレポートを使って勉強するも多いですが、この本を使えば症例探しも短縮できます。例えば、希症例にあたる機会の少ない小~中規模病院勤務の超音波技師さんにオススメです。


もっと勉強したい人は…

いかがだったでしょうか。
さらに情報が欲しい場合、次はガイドラインを読むことをおすすめします。リンクは、筆者オススメの日本循環器学会ガイドラインまとめページです。

技師限定のものでないからこそ、治療法と絡めた必要な計測値がわかったりします。また、上記参考書で知識を得ていれば、理解も容易で効率的です。

更に経験を積んでから読みたい、+@な情報は【中級者編】にまとめますね。



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